TOPコラム

【第1回チキチキ乗換BIG4座談会】北陸新幹線のはなし Vol.3

【第1回チキチキ乗換BIG4座談会】北陸新幹線のはなし Vol.3

北陸新幹線開業からもう1週間以上が経過しますが、まだまだ大注目の北陸新幹線!前回 Vol.2に引き続き、乗換BIG4座談会「北陸新幹線のはなし」Vol.3をお送りします。今回で最終回となります。

今回は、座談会中に出た小ネタや「そういやこれ話すの忘れてたわ」というお話の詰め合わせです。最後までどうぞお楽しみくださいませ。

登場人物

  • 鈴木:乗換BIG4・リーダー?
  • 廣戸:乗換BIG4・乗りつぶし100%目前
  • 三上:乗換BIG4・ダイヤ改正で地獄を見た
  • 夏目:乗換BIG4・はくたか号の別れに涙
  • 編集長:鉄道ビギナー・鉄道写真はすき

北陸新幹線にまつわるよもやま話

特急しらゆきについて

鈴木:そういえば全然しらゆきについて話してなかった。

編集長:しらゆき……?

鈴木:あのー…新潟からずーっと日本海側を富山、金沢と走っていた「北越号」がなくなるんですけど、新潟から直江津あたりまでは、そもそもそこを直接結ぶ新幹線がないので、そこだけ「特急しらゆき」が走ります。

編集長:へー特急しらゆき…かわいい。

鈴木:しらゆきは新しくできる特急です。北越号が走る区間の半分くらいをカバーするかんじです。

廣戸:直江津の南にある「上越妙高」っていう新幹線の駅で、北陸新幹線の金沢方面の列車に接続します。で、金沢まで早く行けるっていう。

編集長:なるほど。

廣戸:これ、いままでは新潟から金沢まで1本で行けていたんですけど、これからは乗換が必要になっちゃうんです。早くはなるんですけどね。

編集長:あーそれはまた新潟がおこですね。

北越号について

北越号の写真

鈴木:そういえば北越号ってどれくらいの需要があったんですかね。

廣戸:まー電車の本数はそのまま残すってなってるんで、それなりにあったのだと。

夏目:私が冬に乗った時は、けっこう人乗ってましたよ。ただ、短距離の乗車が多いのかなって印象でした。

鈴木:あー新潟県内で利用されてるってかんじですかね。上越・中越・下越の輸送って面では必要なものですよね。

夏目:うん。なんとなく県内では需要がけっこうあるんじゃないかってかんじですね。

鈴木:はくたかがすっごい混んでいるときは、長岡乗り継ぎで北越乗って行くっていう人も、たぶんいますよね。

三上:うんうん。帰省ラッシュの頃とかね。ちなみに明日(3月4日)は、はくたかの多分最後の長岡発着が走ります。

鈴木:あー明日が最後……そうですね、最後になるかもしれないですね。

編集長:長岡発着?

廣戸:ほくほく線…というかその先の上越線のあたりは雪がひどくて、除雪とかでよく運休になるんです。だからはくたかはよく長岡発着がに変更することがあったんですけど、それももう見られなくなっちゃいますね。

夏目:明日……。

三上:明日かー……。

鈴木:誰か行くんですか。

三上:いやー行けないよね。

鈴木:ですよねー。自分は、長岡発着のはくたか見たことなかったんですけどね……。

くびき野号について

鈴木:そういえば快速くびき野号もなくなりますよねー。

編集長:ほう……くびき野号。

廣戸:くびき野は北越とほぼ同じ車両で、快速列車だから特急料金なしで特急型車両に乗れる列車です。

編集長:?? えーっと、くびき野の説明からお願いします。

夏目:(写真を見ながら)こういう車両があって……

快速くびき野の写真

編集長:おおレトロ!

夏目:そうそう、こういう古い電車があって、まあマニアが注目している電車です。北越がなくなるからなのか関係性はよくわからないんですけど、北越と一緒にくびき野もなくなっちゃうんです。

廣戸:くびき野は、今度できるしらゆきと同じ、新潟と新井の間を走ってます。1日3往復で。

編集長:へー。

鈴木:特急乗るのとくびき野乗るのとではほとんど変わらないのに、特急料金をかたやとられ、かたやとられずってかんじで、いまいち納得感がないんですよね。

夏目:新潟と新井の間あたりを移動するには、くびき野に乗ると楽に早く移動できるよね。それも、なくなっちゃうわけだけど……。

廣戸:「普通」の車両での「快速」に置き換えられちゃうっていう。

鈴木:その違いって宮内に停まるかどうかくらいしかないですよね。

廣戸:ですね(苦笑)

夏目:で、この車両はいま日本に全然ないんですよね。

三上:廃車になっちゃってねー。もう100両もないのかな。

編集長:少ないんですね。

夏目:そうですね。この車両、もう新潟から新井のエリアと、東北に少しくらいしか走ってないんですよ。消滅のカウントダウンが……。

編集長:消滅のカウントダウン。

鈴木:この形の特急列車って、昔からよくあるじゃないですか。たぶんみんな一度は見たことがあると思います。

三上:国鉄のスタンダードな特急列車の形だったからね。

鈴木:ですね。でもJRになってはや四半世紀……もうどんどんなくなってきていますね。もう30年以上使ってますからね。もうそろそろご老人です。

夏目:きっと古いから置き換えるっていう理由もあるんでしょうね。

編集長:時の流れは残酷ですね……。

鈴木:うん。あ、で、しらゆきでもこの形、485系の車両はもう使われません。もともと常磐線を走っていた特急E653系ってのがあって、それが移設されますね。このE653系は常磐線で、上野から水戸のほうに走っていたやつです。

三上:これはJRになってから作られた比較的新しいやつですね。まだ15歳くらい。

編集長:ぴちぴちですね!

電車の寿命は……?

編集長:15歳……でも寿命が30歳だと考えると、働き盛りくらいなんでしょうか。

三上:そうですね、中堅です中堅。

鈴木:あのーあれです。だいたい15年くらい経つと、1回大規模メンテナンスみたいな時期になります。

三上:人間でもある節目検診だね。

鈴木:ですね(笑) で、その節目検診の時に、いままで走っていた区間をそのまま続けて走るか、地方に行って第二の人生を歩むかが決まります。

編集長:えーこわい! 15歳でおっきな選択を迫られるんですね!

鈴木:そうそう。なので常磐線から転属されるこのE653系は、第二の人生を歩みだしたっていうことです。まあ運命のいたずらか、新潟で片割れと再開することになったんだけども。

編集長:片割れ?

鈴木:特急「いなほ」っていう、新潟からもっと北の秋田に向かう特急なんだけど、そいつと兄弟なんだよね。

いなほの写真

編集長:へー兄弟なんですねー。

三上:兄弟っていうか同じ車両なんだけどね。

鈴木:そうそう。えっと、7両の長いほうがいなほ号で、4両の短いほうがしらゆきね。でこのふたつ、常磐線で連結して走ってたんだよ、昔。

編集長:おおお! なるほど、だから片割れなんですね! 離れ離れになっていたのが、新潟の地で再会……胸熱ですね。

三上:生き別れの二人が、感動の再会だね。

廣戸:乗り継げたり乗り継げなかったりなんですよね。

三上:乗り継げなくてもまあいいよ。

夏目:ちなみに、いなほも前までは485系の形だったんですよ。

編集長:へー。新しくなったらつるっつるになりましたね。

鈴木:つるっつるにね。

乗換BIG4が考える北陸

編集長:さて。ついに残り時間5分です。最後はえーっと、北陸新幹線開業して、これからこういう旅しようかなーとか、ここ注目したいんだよね―とか、あれば教えてください! では鈴木さんから。

鈴木:え、はい。えーと、北陸方面はまだ行ってないところたくさんあるんだよね。富山地方鉄道とかも乗ってないし。

編集長:あ、そうなんですね。意外です。

鈴木:北陸って、けっこう地方私鉄多いんですよ。3県すべてに地方私鉄ありますから。

三上:うんうん。富山とかとくにいろんな車両あるよね。路面電車もあるし。

編集長:へー。じゃあ富山は鉄ちゃんにとって注目すべきところなんでしょうか?

鈴木:そだねー。富山県自体が、公共交通に力を入れているんで。

夏目:うん。路面電車を発達させようとしているところって、もう富山ぐらいですかね。

三上:一応宇都宮とかもあるけど。

鈴木:あー宇都宮は賛否両論ありますからねー。どう転ぶかわからないですよね。

編集長:ほほう。あ、他の方もなにかあればお願いします。

夏目:そうですねー…翡翠拾いかな。新潟県の糸魚川市の海岸でやってるから。

三上:北陸のカニとか食べたいな。

近江町市場の蟹

廣戸:僕は4月に北陸行ってきます。

編集長:おお、どんな目的ですか?

廣戸:やっぱり乗りに…金沢の知り合いに会いにとかも。あと、とりあえず全駅降りてみたいです。

夏目:自分はぐるって回るのがやりたいな。新幹線に乗って、高山本線で名古屋まで行って、ぐるっと一周回るっていう。

編集長:おーやっぱりみなさん鉄ちゃんらしい旅ですね。さて、ついに時間がきました! ほかにもいろんなネタがあるかと思いますが、今回はこれでお開きです。みなさんありがとうございました!

一同:ありがとうございましたー。

おわり

そんなわけで。北陸新幹線開業にあやかりました乗換BIG4座談会、以上となります。3回に渡りいろいろお話しましたが、いかがでしたでしょうか。

鉄道ビギナーのnotte!編集長はとにかく新しく知ること・学ぶことが多くて頭がぱんくしそうになりつつ楽しかったです!みなさまにも少しでもお楽しみいただけていたら幸いです。

また近々乗換BIG4座談会をお送りする予定です。テーマは上野東京ライン開業について。どうぞお楽しみに!