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【第1回チキチキ乗換BIG4座談会】北陸新幹線のはなし Vol.2

【第1回チキチキ乗換BIG4座談会】北陸新幹線のはなし Vol.2

北陸新幹線、ついに開業しましたね! 前回 Vol.1に引き続き、乗換BIG4座談会「北陸新幹線のはなし」Vol.2です。

今回は、北陸新幹線開業の裏にある、たくさんのお別れについてのお話です。つい先日も、寝台特急トワイライトエクスプレス号が最後を迎えましたね。26年間、お疲れさまでした!

登場人物

  • 鈴木:乗換BIG4・リーダー?
  • 廣戸:乗換BIG4・乗りつぶし100%目前
  • 三上:乗換BIG4・ダイヤ改正で地獄を見た
  • 夏目:乗換BIG4・はくたか号の別れに涙
  • 編集長:鉄道ビギナー・鉄道写真はすき

北陸新幹線開業の裏で、さよなら

編集長:前回からテーマはガラリと変わります。今回は、北陸新幹線開業にともなって「なくなってしまうもの」について、お願いいたします!

一同:はーい。

鈴木:なくなってしまうもの……とりあえず、はくたか号と北越号と…あ、あとトワイライトもですね。

三上:あー巻き添えで。

  • 特急はくたか号
  • 特急北越号
  • 寝台特急トワイライトエクスプレス号

編集長:はくたか号……あれ、新幹線もはくたか号ですよね?

夏目:ですです。なくなってしまうのは、いま走っている「はくたか号」です(座談会当時は3月3日)。「はくたか」という名前は、次の新幹線の「はくたか」にバトンタッチです。

編集長:感慨深いですね。

鈴木:(駅すぱあとの路線図を見つつ)筒石(つついし)駅はえちごトキめき鉄道へ移管しますね。

夏目:この青い電車もなくなっちゃいますね。

青色の475系
青色の475系

編集長:なんと! きれいな色なのに。

夏目:あ、色は違うんです。この写真のは青色に塗ってあるだけで……でも形は同じ、北陸本線475系がなくなっちゃいます。

鈴木:最後の国鉄急行形でしたね……ん?

グランクラスの座席シート
突然のグランクラス

鈴木:えっ三上さんグランクラス乗ったんすか!

三上:うん、乗ったよ。

廣戸:そんなしれっと。えーうらやましいです。

鈴木:いいなあ……グランクラスいまだに乗ったことがないです…。

編集長:グランクラス……?

廣戸:あー、グランクラスは新幹線の一番良い席のことです。

鈴木:そうそう、グリーン席よりも上のちょう良い席。

廣戸:グランクラスにはアテンダントさんが乗務してて、その地場の食材を使った軽食とか飲物がサービスしてもらえるんですよ。

夏目:飛行機でいうファーストクラスをイメージしてもらえればいいですかね。

編集長:へー! 三上さんぶるじょわ!

三上:ちなみにドリンクは飲み放題です。

鈴木:いいなあ。私もいつかグランクラス乗ってみたいです。

三上:いまからしっかりお金貯めとかないとね(笑)

特急はくたか号

はくたか号

三上:はくたかがなくなると、JR在来線最速の160km/hの記録がなくなるね。

廣戸:まあ新幹線のほうが早いってことになりますよね。

三上:あれですね、ほくほく線の恐怖体験ができなくなりますね。

編集長:??

鈴木:ほくほく線っていう路線があるんですけど、特急のはくたか号はそこを通っていて、日本にある在来線の中で最速を誇っていて、160km/hも出すんですよ。

編集長:160km/h! 大谷の球速ですね!

鈴木:う、うん。で、そいつがなくなってしまうということです。いま京成のスカイライナーが一部で160km/hで走ってるんですけど、その速度で走るのは、はくたかがなくなると、そこだけになってしまいますね。ただ、京成のスカイライナーの時速160km/hは、本当に短い区間で……はくたか並に長い区間を160km/hで走るのはもうなくなりますね。

編集長:なくなっちゃうんですね…。

夏目:ああ、路線自体はなくならないんですけど、「はくたか」っていう特急がなくなるんで、そんなに速度を出す電車がいなくなっちゃうんだよって話です。

鈴木:新しく超快速ってのができるけど。

廣戸:ああ、スノーラビット。越後湯沢、十日町、直江津を通りますね。

夏目:あーそういえばそれ名前応募したんだよなーそういえば。

一同:えっ。

夏目:「マッハ」っていう名前で……。

鈴木:そのまんまじゃないっすか(笑)

編集長:選ばれたのは、スノーラビットでした。えーと「スノーラビット」っていうのは……?

鈴木:北越急行が所有していた車両「はくたか号」の愛称なんですよ。形はJR西日本の「はくたか号」とほぼ同じなんだけど、スノーラビットは色がきれいな赤色になってます。

スノーラビット

編集長:ほぅ……。

廣戸:そもそもなんで、そんなはくたかよりも早い電車を作る必要があったかっていうと、北陸新幹線がなかった状態で、金沢まで行くのに上越新幹線で越後湯沢まで行って、乗り換えて金沢行の特急に乗る、ていう状況だったからっていう。

鈴木:うん、現状だと東京からその乗り継ぎをして金沢まで4時間かかる。

編集長:4時間……長い……。

夏目:乗り継ぎありで4時間はけっこー長いですね。

鈴木:ですです。けど、今度の北陸新幹線のおかげで、2時間半。かなり早くなった。

編集長:日帰りできちゃいますね!

三上:うんうん。出張も日帰りになって、周辺ホテルのビジネス客が減るかも。

編集長:oh……。

鈴木:その代わり、観光客が増えるから大丈夫でしょー。

三上:どっちに転ぶかってかんじだよね。温泉は賑わっているし。

鈴木:観光客の増加と、ビジネス客の宿泊の減少ってところで、どうなるかですね。まあ大阪方面からはもともと盛んに行き来がありますし…大丈夫だと思いますけどね。

編集長:なるほど……鉄道って、つくづく生活や文化に強い影響力がありますねー。

夏目:そういうのも含めて楽しいんですよね、鉄道って。

次回予告

というわけで、ひたすらこゆーい鉄道話でした。みなさまお楽しみいただけましたでしょうか。鉄道奥深いです、もっと勉強せねば!

さて、次回は本座談会中にぽこぽこ出ていた小ネタをまとめてお伝えいたします。そういえば語り忘れていた特急「しらゆき」などなど……どうぞお楽しみに!